×

ニュース

日本被団協 救済要望へ 被爆2世の6割 健康に不安

 日本被団協は22日、全国の被爆2世を対象にした初めてのアンケートの結果をまとめ、東京都内で記者会見した。回答した3417人の約6割が健康不安を抱える実情を受け、会見に出席した被爆者2世らが改めて国による救済措置を求める考えを示した。

 アンケートは2016~17年に各地の被爆者団体を通じて実施し、このほど報告書をまとめた。2058人(60・3%)が被爆2世としての不安・悩みが「ある」とした結果について、父親が広島で被爆した門川恵美子さん(74)=横浜市=は「現に病気で苦しんでいる人がたくさんいる。『遺伝的な影響が不明だから』と国は何もしなくて良いのか」と医療費助成などに踏み出すよう訴えた。

 広島で胎内被爆した被団協「二世委員会」の浜住治郎委員長(75)=東京都=は会見後の取材に「調査結果を国に提示し、支援につなげていきたい」と話した。(樋口浩二)

(2021年11月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ