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供養塔の鉢無断加工 被害届も検討

 平和記念公園(広島市中区)の原爆供養塔にある献花用の石製の鉢がセメントのようなもので埋められていた問題で、松井一実市長は22日、「悪意であれば非常に悲しい」と述べ、広島県警への被害届提出を含めて対応を検討すると明らかにした。

 松井市長は記者会見で「多くの遺骨が眠り、供養されてきた場所。悪意であれば非常に悲しい」と説明。加工の意図を見極めた上で、被害届の提出などを検討する考えを示した。

 鉢は、鹿児島県鹿屋市の故木場昭春さんが1963年に広島市へ贈り、同市が所有している。鉢の上面にある、水を入れたり花を添えたりする穴が埋められており、表面にはろうそくを立てるためとみられる2本の金属製の突起物などが埋め込まれていた。今年7月までに何者かが細工した可能性がある。

(2021年11月23日朝刊掲載)

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