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イカ市(ペルー)初の原爆展 広島出身・三好さん企画 折り鶴作りも

 ペルーの首都リマから南約300キロにあるイカ市で、初めて原爆展が開かれた。国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として赴任している広島市中区出身の三好佑生(ゆうき)さん(27)が、配属先のイカ市環境部のメンバーと企画した。

 原爆展は、現地のショッピングセンターと市役所前の中央広場で8月5、6の両日に開催。初日は市民82人が、ショッピングセンターで折り鶴作りに挑戦した。2日目は、中央広場で原爆や広島の復興、海外支援などに関するポスター展を実施。原爆資料館(広島市中区)から提供を受けた縦80センチ、横60センチのパネル25枚を展示した。

 会場には、3千人余りが来場。「原爆について深く知らなかった自分が恥ずかしい」「忘れてはいけないし、忘れたくない」といった声が寄せられた。

 三好さんは「こちらの人は、広島という街は知っていても、原爆の詳細や悲惨さについては知る機会が少ない。予想以上に多くの人に原爆について知ってもらえて、うれしかった。来年度はもっと多くの学校に広報して、来てもらいたい」としている。(二井理江)

(2013年9月2日朝刊掲載)

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