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広島世界平和ミッション 中1 非戦のメッセージ ノートルダム清心 絵・「合唱」 派遣団に託す

 広島市西区のノートルダム清心中学校(小谷恭子校長)の一年生百八十二人の代表が四日、平和学習の成果として制作したポスターや合唱を収めた音楽テープなどを「広島世界平和ミッション」(広島国際文化財団主催)の第一陣で中東・アフリカ地域を訪れる参加者に託した。

 同校の多目的ホールであった伝達式には、平和学習係の八人と、ミッション参加者の四人、小谷校長らが出席。安部綾乃さん(13)=南区=と池田結さん(12)=西区=が「作品を通じて訪問地の人々に、私たちの平和への願いと決意を伝えてください」と、四人に折り鶴や張り絵、水彩で描いた平和ポスターなどを手渡した。

 ヒット曲「世界に一つだけの花」など二曲の歌声を収めた音楽テープには、日本語と英語で「私たちの歌で、より多くの勇気や希望が生まれることを祈っています」とつづった手紙も添えた。

 生徒たちは昨年四月から、被爆者の証言を聞くなどヒロシマについて学んだ。さらに、四クラス三十二班に分かれ、世界の紛争などについて調査し、作品を仕上げた。

 第一陣の参加者の一人、薬剤師の津谷静子さん(48)=東区=は「和解の心が戦争をなくすかぎです。みなさんの真心をしっかり届けます」と約束した。

 一行は三月下旬に広島を出発。中東・アフリカ地域で、被爆の証言やミニ原爆展などを開きながら対話を深める。この間、さまざまな機会に生徒たちの作品を現地の人々に贈る。

(2004年3月5日朝刊掲載)

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