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広島世界平和ミッション 各国の言葉で「戦争に反対」 派遣団に伝言や折り鶴 広島インターナショナル校

 広島市安佐北区の広島インターナショナルスクール(フィル・アームストロング校長)で十九日、子どもたちが、出発を控えた広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の派遣団に、折り鶴や平和のメッセージなど約八十点を託した。

 最上級生の加藤レべッカさん(15)が「ミッションは、世界平和を進める素晴らしい取り組みです」と十七カ国の園児・児童・生徒ら九十七人を代表してあいさつ。授業で折った折り鶴をはじめ、「戦争で人々が毎日死ぬのは見たくない」などと英語やアラビア語を交えてつづった文書や絵を派遣団の五人に手渡した。

 被爆者でもある寺本貴司さん(69)らは「ヒロシマの子どもたちの願いを必ず訪問地の人々に伝えます」と笑顔でお礼を述べ、「ブラボー」との歓声と拍手を受けた。二十五日広島を出発する第一陣のミッションは、南アフリカや中東の学校や街頭でミニ原爆展や対話集会を開き、託された折り鶴やメッセージを配る。

(2004年3月20日朝刊掲載)

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