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「故郷喪失」の傷痕描く 映画「飯舘村―放射能と帰村」 広島で7~20日上映

 福島第1原発事故で全村避難を余儀なくされた福島県飯舘村の人々の葛藤や苦悩を描いたドキュメンタリー映画「飯舘村―放射能と帰村」が7~20日、広島市西区横川町の横川シネマで上映される。

 広島大出身のジャーナリスト土井敏邦さん(59)=横浜市=が監督や撮影を務めた。原発事故で酪農の仕事を失い、離散に追い込まれた二つの家族を追うなどして、「故郷喪失」の深刻な傷痕に迫っている。放射能被曝(ひばく)の不安、政府が進める「除染」の効果への不信、本当に村に帰れるのかという疑問などに悩む人々の姿を描いている。2013年製作、119分。

 7~13日は午前11時10分、午後3時半、5時50分の3回、14~20日は午前10時半、午後8時10分の2回上映予定。横川シネマTel082(231)1001。

(2013年9月2日朝刊掲載)

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