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広島世界平和ミッション ヒロシマの願い届ける 第一陣、広島を出発

 広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第一陣が二十五日、広島市中区の平和記念公園にある原爆慰霊碑に参拝し、最初の訪問地である南アフリカに向けて広島を出発した。

 被爆者の寺本貴司さん(69)=広島県大野町=と津田塾大三年の荊尾(かたらお)遥さん(21)=広島市安佐北区出身=が代表して花束をささげ、薬剤師津谷静子さん(49)=東区、広島経済大助教授藤本義彦さん(39)=西区、広島外語専門学校二年小山顕さん(24)=東区の五人が、同行する中国新聞記者二人とともにヒロシマの願いを届けることを誓った。

 参加者の最年少で国際法を学ぶ荊尾さんは「寺本さんの被爆体験を英語で通訳するなどして、訪問先の市民と対話を深めたい。戦争やテロを防ぐために何ができるのかを探ってきたい」と決意を語っていた。  一行は五週間をかけてイラン、イスラエル、パレスチナも回る予定。「ミニ原爆展」を開き、紛争地の被災者や市民運動家らと交流する。

(2004年3月26日朝刊掲載)

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