×

ニュース

「ヒロシマ・アピールズ」ポスター67ヵ所初登場 広島 街角から「平和」訴え

来夏は全国39都市へ

 ヒロシマの思いを訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターが、広島市内のバス停や電停計67カ所に初めて登場した。街角から平和な世界の実現を呼び掛けている。

 大きさは、市販しているサイズ(B1判)の倍の縦約1・5メートル、横約1メートル。今年の作品「夏の陽(ひ)のまぶしさ」が、屋根付きで大型ポスター枠のある停留所に貼られている。8日まで。

 制作した川崎市のアートディレクター葛西薫さん(63)が、バス停広告を展開するエムシードゥコー(東京)に提案。趣旨に賛同した同社が無償で掲示した。同社は、来年夏からは事業展開している全国39都市に広げたい、としている。

 葛西さんは「普段の生活の中にポスターがあることで、平和への思いを再確認できる。全世界に広がってほしい」と話している。(二井理江)

ヒロシマ・アピールズ
 日本グラフィックデザイナー協会(東京都港区)と広島国際文化財団(広島市中区)、ヒロシマ平和創造基金(同)がポスターで「ヒロシマの心」を訴えよう、と毎年さまざまなアーティストに依頼して制作している。1983年に始まり、中断を経て、2005年に再開。ことしで16回目。

(2013年9月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ