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連載・特集

広島世界平和ミッション 南アフリカ編 虹の彼方に <2> 消えた右手

 広島世界平和ミッションの一行は、南アフリカ共和国の首都プレトリア近郊にある黒人居住区を訪ねた。

 なかでもひときわ貧しい区画に、農村部から流れ込んだ「不法居住者」が住み着いている。一帯は民主化後に放置された軍事演習場跡。今も不発弾があちこちで見つかる。

 子どもが不発弾を拾って遊ぶうちに、暴発する事故が後を絶たない。参加者は被害に遭った少年(14)とその母親(36)に会い、癒やされぬ恐怖を抱いて生きる母子の体験を聞いた。

(2004年5月11日朝刊掲載)

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