「明子さんのピアノ」に保護ケース 寄付金で製作
21年11月29日
広島市中区の平和記念公園内の被爆建物レストハウスで展示されている被爆ピアノ「明子さんのピアノ」を保護するケースが完成した。全国から集まった約80件の寄付で製作費を賄った。
ケースは幅210センチ、高さ158センチ。透明なガラスとアクリル製で、ピアノを覆って温度や湿度の変化から守る。演奏会を開く際には、横にスライドさせて取り外す。製作費は約100万円。
1926年に米国で製造されたピアノで、広島で被爆死した女子学生、河本明子さんが愛用していた。劣化を防ぐため、所有するHOPEプロジェクト(佐伯区)が中国新聞などを通じ寄付を呼び掛けていた。
二口とみゑ代表は「皆さんのお力添えに感謝している。一日でも長く音色を響かせ、明子さんの面影と平和への思いを伝えたい」と話していた。(西村文)
(2021年11月27日朝刊掲載)
ケースは幅210センチ、高さ158センチ。透明なガラスとアクリル製で、ピアノを覆って温度や湿度の変化から守る。演奏会を開く際には、横にスライドさせて取り外す。製作費は約100万円。
1926年に米国で製造されたピアノで、広島で被爆死した女子学生、河本明子さんが愛用していた。劣化を防ぐため、所有するHOPEプロジェクト(佐伯区)が中国新聞などを通じ寄付を呼び掛けていた。
二口とみゑ代表は「皆さんのお力添えに感謝している。一日でも長く音色を響かせ、明子さんの面影と平和への思いを伝えたい」と話していた。(西村文)
(2021年11月27日朝刊掲載)