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広島市中区で「ピース・ナイト」 被爆者の思い継承 若者が宣言

 若者が平和のメッセージを発信する集い「ピース・ナイト・ヒロシマ」が27日夕、広島市中区の平和記念公園であった。高校生たちでつくる実行委員会の30人が、独自にまとめた平和宣言を発表。被爆者の思いを次世代に伝えると誓った。

 宣言は、「同世代に日常の平和を感じて行動してほしい」との考えに基づく。発表した近畿大付属広島高福山校2年大内由紀子さん(17)は「私たちが被爆者の生の声が聞ける最後の世代」「平和への思いを発信していく」と提言した。別のメンバーは、英語とフランス語で読み上げた。

 原爆慰霊碑前に用意したスクリーンには、平和を伝える動画を投影した。動画では、被爆者の川本省三さん(87)=西区=が「互いに話し合うことが大切」と語り掛けた。最後は来場者とともに、被爆ピアノの音色に合わせてペンライトの光をともして締めくくった。

 集いは昨年に始め、2回目。来場した崇徳高1年竹舛直柔(なおなり)さん(15)は「同世代が発信しているのが良かった。日々を大切にしたい」と受け止めた。(湯浅梨奈)

(2021年11月28日朝刊掲載)

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