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高校生が折り鶴再生商品 安田女子の模擬企業「アカイカンナ」 ブックカバー 中区で販売

 安田女子高(広島市中区)の1年生6人でつくる模擬企業「アカイカンナ」が27、28の両日、折り鶴の再生紙を使ったオリジナルブックカバーを中区のおりづるタワーで販売した。模擬企業を立ち上げ、ビジネスを体験する全国コンテストの一環。

 ブックカバーは、日常の中で平和に思いをはせてもらおうと考案。平和記念公園(同)にある原爆の子の像に寄せられる折り鶴の再生紙を使い、折り鶴や平和の象徴とされるハトをあしらった。生徒は1階の土産物店の一角で「折り鶴再生紙を利用しています」「プレゼントにいかがですか」と来店者に声を掛けた。

 購入した愛知県小牧市の小学校教諭林大喜さん(30)は「ちょうど6年生が授業で原爆について学ぶところ。教室に飾り、広島の子たちが頑張っていたと伝えたい」と話した。アカイカンナ「社長」の池上桃愛(ももあ)さん(15)は「想像以上に売れ、私たちの思いが届いていると感じた」と喜んだ。

 同タワーでの対面販売はこの日で終了した。アカイカンナのウェブサイトでは30日まで、原爆資料館(同)などでは在庫がなくなるまで販売する。3種類1セットで350円。(明知隼二)

(2021年11月29日朝刊掲載)

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