×

ニュース

核禁条約会議へ 日本の課題指摘 中区でピース講座

 広島平和文化センターなどが主催する市民向け連続講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」が27日、原爆資料館(広島市中区)のメモリアルホールであった。中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターの金崎由美記者が講演。映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」が上映された。

 金崎記者は来春開かれる核兵器禁止条約の締約国会議を巡り、日本と同様に米国の「核の傘」に依存するドイツがオブザーバー参加を打ち出したことに触れ、「日本も出席を、と市民から迫る追い風だ」と評価。「核兵器依存を改めない限り、日独とも条約加盟から程遠いという現実は変わらない」とも強調した。

 会場では、被爆者サーローさんの半生を追った作品のプロデューサーで、広島市出身の竹内道さん(米ニューヨーク在住)が「映画を見て、平和な世界のためアクションを起こそうと思ってくれたらうれしい」と語る音声メッセージが流された。

(2021年11月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ