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アフガン復興 被爆地に学ぶ 政府職員ら広島訪問

 アフガニスタンの政府職員や大学教員たち45人が、広島市中区の平和記念公園を訪れた。廃虚から復興した被爆地の歩みに学ぼうと、原爆資料館や原爆ドームを見学した。

 国際協力機構(JICA)が2011年から実施するアフガニスタン復興に向けた人材育成事業の一環。1日は、昨秋から全国各地の大学でインフラ整備や農業の栽培技術を学んでいる33人と、本国から視察に訪れた政府幹部12人が参加した。

 資料館では、やけどを負った被爆者の写真や、原爆投下直後の惨状を再現したパノラマ模型に見入った。島根大に留学中の大学教員アブドゥル・ザヒール・マティンさん(32)は「悲惨な経験から立ち直った広島の姿に力をもらった。母国もきっと再建できる」と話した。(田中美千子)

(2013年9月2日夕刊掲載)

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