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連載・特集

広島世界平和ミッション イラン編 ベールの向こう <2> 医療支援

 サルダシュト市には、毒ガス攻撃の後遺症に苦しむ患者専用の診療所がある。広島世界平和ミッション参加者の一人、薬剤師の津谷静子さん(49)は、プロの目で設備を厳しくチェックした。

 運営する財団の担当者は「必要な医療が十分に受けられる」と胸を張ったが、まだまだ足りない面も。特に最新医療機器を使いこなせぬ実情も垣間見た。

 見学後、医薬品を世界に届ける平和活動に取り組む津谷さんは「被爆後に世界から広島に差し伸べられた支援のお返しに」と援助の道を探り始める。

(2004年5月31日朝刊掲載)

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