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連載・特集

広島世界平和ミッション イラン編 ベールの向こう <3> 交流の芽

 毒ガス攻撃の被害を受けたサルダシュト市から首都テヘランへ戻った広島世界平和ミッションの一行は、後遺症の重い被害者に会うため、最高指導者直轄の財団が運営する総合病院へ向かった。

 酸素吸入を受ける重症患者(19)は「悲劇を繰り返さないために生き続けて、自分の経験を世界に伝えたい」と話した。

 化学兵器の被害者を支援する市民団体の代表を務める医師のシャリアール・ハテリさん(33)は、被害者の子どもへの影響を懸念。日本の大学や広島市民との協力を願う。

(2004年6月2日朝刊掲載)

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