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連載・特集

広島世界平和ミッション イラン編 ベールの向こう <6> つらい決断

 隣国イラクで日本人三人が武装グループにさらわれる―。

 イラン訪問五日目の朝、広島世界平和ミッションの一行に、衝撃的なニュースが飛び込んできた。次の訪問地イスラエル・パレスチナでは、イスラム原理主義組織の創始者殺害を発端に、不穏な状況が続いていた。

 緊迫の度を高める中東に身を置き、メンバーはあらためて暴力の連鎖を身近に受けとめた。旅を続けるか、中断して帰国するか。平和交流を続ける傍ら、幾度も議論を重ね、つらい決断に達する。

(2004年6月5日朝刊掲載)

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