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　松江市教委による漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題で、市教委は３日、学校現場に対する市教委の指導の在り方を再考し、学校の求めがあれば図書選定に助言する方針を示した。

　小学校３３校の校長が出席した校長会で、市教委の古川康徳副教育長が「学校への指示と、要請のすみ分けを考える」と強調した。要請撤回を学校側に伝えた８月２８日の校長会では、市教委の指示と要請、助言を明確に区別するよう求める声が上がっていた。

　古川副教育長は、学校による図書選定の手法も提案。保護者や有識者を交えて選書基準を設けることや、学校が閲覧制限をする場合はその旨を図書館に掲示するよう助言した。

　校長からは図書選定へのアドバイスを求める声が複数あり、清水伸夫教育長は応じる考えを示した。市教委と学校との意見交換の頻度を増やすことも決めた。（樋口浩二）

（２０１３年９月４日朝刊掲載）