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サダコの鶴 イランへ寄贈 合作映画が縁

 広島市で被爆し、中区の平和記念公園の原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんが、12歳で亡くなる前に病床で作った折り鶴の一つが、イランのファーラビー映画財団に贈られる。

 同財団が出資し、禎子さんにちなんだ日本イラン合作映画「四羽目の鶴(仮題)」の製作を進める中で話が浮上。禎子さんの兄雅弘さん(72)=福岡県=が代表理事のNPO法人「SADAKO LEGACY(サダコレガシー)」(東京)が応じた。海外への寄贈は4羽目になる。

 来日中の同財団のセエイド・アーマド・ミルアライ会長(54)が3日、禎子さんが在籍した幟町中(中区)などを訪れ「イランでの児童映画祭で公開後、映画博物館に展示する」と説明。対面した禎子さんのおいの祐滋さん(43)=東京=は「未来の子どもたちに広島を伝えていく大きな意義がある」と話した。10月7日開幕の映画祭に合わせて直接届ける。(松本大典)

(2013年9月4日朝刊掲載)

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