×

ニュース

国家安保担当に寺田氏 戦略改定控え 首相補佐官起用へ

 岸田文雄首相(広島1区)は2日、国家安全保障分野を担当する首相補佐官に自民党岸田派の寺田稔元総務副大臣(広島5区)を3日付で起用する方針を固めた。政府は2022年度に外交・安全保障政策の基本方針である国家安全保障戦略の改定を控えており、防衛政務官などを務めた寺田氏の蓄積や人脈に期待を寄せる。

 寺田氏は当選6回。財務省で防衛担当主計官などを務め、04年に政界進出。自民党の国防部会長や宇宙戦略委員長、衆院安全保障委員長などを務めてきた。伝統派閥の宏池会(現岸田派)初代会長の池田勇人元首相を義理の祖父に、池田行彦元外相を叔父に持つ。

 岸田内閣の首相補佐官は4人目となる。現在、国家安全保障分野の首相補佐官を務めている木原誠二官房副長官の併任は解く。

 寺田氏は外交安保に通じる一方、自民党の被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟の代表世話人も務める。(樋口浩二)

(2021年12月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ