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クロアチアで原爆展初開催 

広島市、10日から

 広島市は4日、クロアチアの2都市で10日から2カ月間、ヒロシマ・ナガサキ原爆展を開くと発表した。長崎市と共催。開幕に合わせ、原爆資料館(中区)の志賀賢治館長(60)と被爆者の寺本貴司さん(78)=廿日市市=を現地に派遣する。

 原爆展は被爆の実態を海外に伝え、核兵器廃絶の世論を高めるのが狙い。クロアチアでは初開催で、10日~10月6日は首都ザグレブ市、10月14日~12月10日は平和首長会議の役員都市、ビオグラード・ナ・モル市で開く。

 会場は、両都市とも博物館の一角。焼け焦げた学生服、熱線で溶けたガラス瓶などの被爆資料20点と、原爆の悲惨さを訴える写真パネル43点を展示する。

 志賀館長は9月8~13日に出張し、10日にザグレブ市での開会行事であいさつする。ヨシポビッチ大統領の出席も検討されている、という。寺本さんは10月1~12日に両都市で被爆体験を証言する。

 原爆展は1995年に始まり、これまで14カ国41都市で開いた。(田中美千子)

(2013年9月5日朝刊掲載)

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