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被害・加害など反映 被服支廠の活用 戦争学べる場に 広島県へ要望

 広島市南区にある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」を巡り、市民団体「原爆遺跡保存運動懇談会」と広島県原水協、県被団協(佐久間邦彦理事長)の3団体が2日、被爆をはじめとした戦争を追体験できる場として活用するよう県に要請した。

 懇談会の高橋信雄副座長が県庁で、三島史雄政策監に要請書を渡した。全国からの修学旅行生が学べる場にする▽戦争の被害と加害の両面を展示するコーナーを必ず設ける▽県民や被爆者団体の願いが反映される―などと求めている。

 さらに高橋副座長は、利活用策を議論する県の有識者懇談会の分野別委員に、もう一つの県被団協の箕牧(みまき)智之理事長だけでなく、佐久間理事長も加えるよう口頭で訴えた。三島政策監は「意見を参考にさせてもらう」と答えた。

(2021年12月3日朝刊掲載)

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