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　松江市教委による漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題について、島根県の溝口善兵衛知事は５日の記者会見で「現場の判断に委ねるのが適当だった」と述べた。学校が制限する契機となった市教委の要請を批判し、要請撤回を支持した。

　溝口知事は「ゲン」の評価を「いろいろな意見がある」とした上で「保護者の意見を聞き、学校現場で判断するのが適当」とした。

　また、要請に至る市教委事務局の意思決定過程を「教育委員に諮るべきだった」と指摘。「手続きを踏んでおらず適切でない」とした。

　「ゲン」をめぐっては市教委が昨年１２月とことし１月、図書館を持つ全４９小中学校に閲覧制限を要請。８月２６日の教育委員会議で要請撤回を決めた。

（２０１３年９月６日朝刊掲載）