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広島世界平和ミッション 第三陣 仏へ出発 核・テロめぐり対話

 広島国際文化財団が派遣する広島世界平和ミッションの第三陣メンバーが四日、最初の訪問地であるフランスに向け、JR広島駅を出発した。核保有国のフランスと英国、スペインの三カ国を約四週間で巡り、市民交流を通して原爆被害の実態を伝えるとともに、核兵器廃絶やテロ、戦争防止の方策を探る。

 メンバーは、被爆者で原爆資料館の案内ボランティアを務める細川浩史さん(76)=広島市中区▽胎内被爆者で子どもたちへの体験継承活動に取り組む主婦石原智子さん(58)=安佐南区▽英国ブラッドフォード大大学院で平和学を学ぶ野上由美子さん(31)=安佐北区出身▽社会福祉士の山田裕基さん(27)=廿日市市▽筑波大一年の花房加奈さん(18)=中区出身。中国新聞の記者とカメラマン計三人も同行する。

 障害者福祉に携わってきた山田さんは「核抑止論の根強い国々の人々とじっくり話し合って、原爆や戦争も障害者をつくることを伝えたい」と意気込んでいた。

 一行は十二日に英国、二十日にスペインに入り、二十九日に帰国する。

(2004年7月5日朝刊掲載)

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