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広島世界平和ミッション 第三陣スペイン到着 軍のイラク撤退 背景探る

 【バルセロナ20日森田裕美】広島国際文化財団が派遣する広島世界平和ミッションの第三陣メンバー五人は、英国での交流を終え、二十日午後、最後の訪問国スペインのバルセロナに着いた。二十八日まで滞在する。

 一行は、今年三月のマドリード列車爆破テロ事件の遺族らと会うほか、非政府組織(NGO)などを訪ね、イラクからの軍隊撤退を公約にしたサパテロ政権を誕生させた背景を探る。また、バスク地方の分離独立問題で平和的な解決を目指す市民団体や、スペイン内戦による一九三七年のゲルニカの空爆被害者らとも交流する。

 被爆者の細川浩史さん(76)=広島市中区=は「平和への意思を選挙に反映させたスペイン国民が、テロやイラク戦争をどうとらえているのか確かめたい」と話していた。

(2004年7月21日朝刊掲載)

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