×

ニュース

被爆ピアノ ゆだ苑に響け 21日、初の平和コンサート

 山口市元町の県原爆被爆者支援センターゆだ苑で21日、初の「ひろしま被爆ピアノ平和コンサート」が開かれる。広島市で被爆し、傷だらけの状態から修復されたピアノを演奏することで平和への思いを聴衆と共有する。10日まで、演奏者20人を募集している。

 21日午後2時開幕。演奏に使うピアノは広島市の爆心地から約1・8キロの中区千田町の民家で被爆し「ミサコの被爆ピアノ」(講談社)などの絵本の題材としても知られる。

 連弾も可能で、持ち時間は1組5分間。年齢や経験、プロ・アマの制限はなく、誰でも演奏できる。

 当日は、ピアノを修理した広島市安佐南区の調律師矢川光則さん(61)の解説や音楽大の学生の演奏もある。演奏者、観覧者ともに参加費千円、高校生以下無料。実行委事務局の森上純子さん(61)=萩市山田=は「被爆ピアノの演奏を通じて、平和の尊さを伝えたい」と話している。

 コンサートは10月19日午後2時、萩市平安古の県立萩美術館・浦上記念館でも開催。10月10日まで、演奏者20人を募っている。森上さんTel090(1352)2248。(柳岡美緒)

(2013年9月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ