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ゲン実写映画が14日から上映 閲覧制限問題受け「今こそ見て」

 広島市中区出身の故中沢啓治さんが原爆をテーマに描いた漫画「はだしのゲン」の実写映画を、中区のシネツイン新天地が14日から20日まで上映する。松江市教委が小中学校に対し原作の閲覧制限を求めていた問題を受け、同館は「今だからこそ見てもらう意義がある」と取り上げる。

 実写映画は1976年公開。原爆投下の直前から終戦までに絞って、主人公の少年中岡元(ゲン)と家族や広島の様子を映し出す。

 昨年12月に死去した中沢さんと、ゲンの父親役を演じ、ことし4月に亡くなった三国連太郎さんの追悼上映として企画。その後、松江市教委による閲覧制限要請をめぐって全国的な議論を呼び、上映を決めた。

 同館を運営する蔵本順子社長は「広島の映画館として上映すべきだと考えた。どう受け止めるかはお客さんが判断すること」としている。上映は連日午前11時と午後3時から。(松本大典)

(2013年9月7日朝刊掲載)

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