×

連載・特集

広島世界平和ミッション 中国編 歴史を見つめて <2> 被爆証言

 第二陣は、中国を代表する北京大で本格的な被爆証言の場をもった。メンバーの広島大大学院生、岳迅飛さん(32)が知人の北京大OBを通じて働きかけ、実現した。被爆資料や記録写真を持ち込み、福島和男さん(72)が、原爆で家族六人を一瞬に亡くした痛切な体験を語った。自らの意思で参加した歴史学が専攻の教官や大学院生らは、初めて聞く被爆の証言に真剣な面持ちで耳を傾けた=写真。そして、日本の戦争責任や惨禍の伝え方を厳しく問い始めた。

(2004年7月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ