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市立広島商高生 平和ガイド 青森の修学旅行生に 原爆慰霊碑など

 広島市立広島商業高(東区)の生徒が8日、修学旅行で平和記念公園(中区)を訪れた青森県弘前市の弘前中央高の2年生236人のガイドをした。両校の教諭同士の縁で3年前に広島商業高の生徒が弘前を訪れたのがきっかけ。この日のために準備を進めてきた。

 広島商業高の観光コースと秘書コースの2、3年生計30人が8班に分かれ、原爆慰霊碑や原爆の子の像など約10カ所を案内した。原爆ドーム前では、1996年に世界遺産に登録された歴史などを紹介。「核兵器廃絶と恒久平和の大切さを世界に訴えるシンボルになっている」と伝えた。

 弘前中央高の鬼武士門さん(17)は「説明が分かりやすい。同じ高校生の活動は刺激になった」と熱心に聞いていた。

 2018年に広島商業高の生徒が弘前中央高を訪れ平和活動を紹介したのを縁に、ガイドを依頼された。広島商業高の生徒は観光コース3年生を中心に平和記念公園を訪れたり、インターネットで資料を集めたりしてルートや説明文を練った。

 ガイドをした3年角田怜さん(18)は「説明するだけでなく、質問を加えて考えてもらえるよう工夫した。同年代への案内を企画することで原爆被害への自分の理解も進んだ」と話していた。(小林可奈)

(2021年12月9日朝刊掲載)

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