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連載・特集

広島世界平和ミッション 中国編 歴史を見つめて <6> 海亀

 「広島世界平和ミッション」の中国の旅は佳境に入る。ハルビンから一転、南京へ向かった。古来、詩にうたわれる長江(揚子江)が悠々と流れ、明の城壁が立つ。日本とのかかわりも深い中国革命の指導者、孫文(一八六六―一九二五年)を祭る中山陵=写真=がある。この古都で日本軍による虐殺は起きた。日中戦争時は首都でもあった。

 「日本の人は、南京と聞くと腰が引けるようだが…」。まず南京大学を訪ね、日本留学の経験者らと会った。

(2004年7月31日朝刊掲載)

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