×

ニュース

「オバマ大統領を広島に」 市内通学の中高生が活動開始

■記者 明知隼二

 オバマ米大統領を広島に呼ぼう-。広島市内の学校に通う中高生が、核兵器廃絶への思いをオバマ氏に直接届ける活動を始めた。

 広島女学院高やノートルダム清心高、広島県内の高校生でつくる「広島高校生平和ゼミナール」、中国新聞で連載中の「ひろしま国 10代がつくる平和新聞」などから代表者9人が参加し、26日、中区で会議を開いた。

 オバマ氏を広島に招く意義については、核兵器を使った唯一の国の大統領であり、「核のない世界」に意欲を見せていることから、廃絶への大きな一歩になるはずだなどと議論した。一方で、「同じ被爆地である長崎も訪れるべきでは」との意見も出た。

 4月末から集まり、市内の9校から30人以上の中高生がかかわっている。今後、核問題やオバマ氏に関する勉強会を重ね、具体的な活動方法や時期などを固めていく。

 基町高3年の立川奈緒さん(17)は「中高生が学校の枠を超えてつながる、今までにない活動にしたい」。広島学院高2年の金森雄司君(17)は「まずはしっかり学ぶことから始めたい」と語った。

 オバマ氏の広島訪問については、「ひろしま国」が昨年11月、オバマ氏あての手紙を募集したことがある。集まった335通は現在、米下院議員のデニス・クシニッチ氏(民主党)に託されている。

(2009年5月28日朝刊掲載)

関連記事
「おいでよオバマさん」335通 クシニッチ議員に託す (09年5月18日)
米大統領ヒロシマ訪問に期待 「招待状運動」の関係者 (09年4月 6日)

年別アーカイブ