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平和や感染終息 折り鶴に願い 岩国市役所 ツリーに市民ら飾り付け

 岩国市役所の1階ロビーに11日、折り鶴で彩った高さ3メートルのクリスマスツリーがお目見えした。親子連れや米軍岩国基地の関係者たち約60人が、世界平和や新型コロナウイルス感染症の終息の願いを込めて飾り付けを楽しんだ。展示は24日まで。(永山啓一)

 折り鶴は、ロビーや基地内に折り紙と回収箱を置いて集めた約2600羽を活用。参加者は、それぞれ折り鶴の羽に「世界平和 みんな幸せ」「ノーモア・パンデミック(世界的大流行)」などと書き込み、市職員が扮(ふん)したサンタクロースに手伝ってもらいながら飾った。

 岩国市平田の稲田優希ちゃん(3)は「楽しかった。サンタに大きいクマさんが欲しいって書いた」と母親の令菜(はるな)さん(37)と笑顔だった。色紙でサンタのブーツを折るコーナーもあり、日米の子どもたちが一緒に挑戦し、交流を深めていた。

 ツリーは、日米交流事業として市が2019年から毎年実施している。参加者による飾り付けは、新型コロナの影響で、2年ぶり。飾り付けに使った折り鶴は来年1月ごろ、広島市中区の平和記念公園内の「原爆の子像」へ持って行く。

(2021年12月12日朝刊掲載)

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