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東日本大震災きょう2年半 中国地方避難者1989人 65人増

 中国5県への避難者数は、各県のまとめでは計1989人(8月12日現在)に上る。昨年同期に比べ、5県で総計65人増えた。内訳は岡山県が164人増え、他県は減った。

 県別では、岡山が998人で最多となった。県危機管理課は「災害が少ない地というイメージがあるのではないか」とみる。

 他は、広島523人(昨年同期比47人減)山口158人(同28人減)島根127人(同15人減)鳥取183人(同9人減)。

 避難元の県別は、福島が最多の912人で、全体の45・9%を占める。昨年同期に比べて56人減った。広島県市町行財政課は「放射線量が落ち着くのを待っている人が多いようだ」と説明する。宮城262人(13・2%)岩手38人(1・9%)と続く。

 復興庁によると、5県への避難者は、公表を始めた2011年7月が1356人だった。ピークはことし7月で2031人。避難が長期化している状況が浮かぶ。

 中国5県の公立小中高校に転入している児童・生徒数は計423人(5月1日現在)。8月に各県が集計した結果では、公営住宅の入居者は計347人に上る。(折口慎一郎)

(2013年9月11日朝刊掲載)

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