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連載・特集

広島世界平和ミッション 韓国編 過去、今、未来 <6> 「和解」はなるか

 第二陣に加わった元韓国原爆被害者協会長の郭貴勲さん(80)は、自国を巡るミッションの最後に、校長を務めたソウルの高校で「歴史認識」をめぐって話し合う場を設けた。広島からのメンバーが学校で手にした歴史教科書=写真=は、日本が忘れがちな史実が詳細に記述されていた。過去をどう克服し、北東アジアの友好と平和につなげていくか。出発点たる「和解」までは長い道のりだからこそ、過去を見つめた地道な対話が要る。そのことを知らされた旅だった。

(2004年8月18日朝刊掲載)

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