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248枚の兵士 家族を待つ 山口県岩国 戦時中の奉納写真展示

 戦時中に「弾よけ神社」として知られた三坂神社(山口市徳地岸見)に奉納されている岩国市出身の兵士の写真展示が10日、岩国市役所で始まった。13日まで。

 写真は戦地からの帰還を願って神社に託された。展示では、軍服姿のほか、錦帯橋の前でのカットや家族写真などを複写した248枚が並ぶ。奉納時に写真の裏に書かれた地名や名前も添えている。

 新日本婦人の会岩国支部の主催で、2004年に始めて7回目。展示を通じてこれまでに109枚の関係者が分かった。メンバーの熊野スガコさん(66)は「年がたつと記憶も薄れる。一枚でも多く家族の元に返ってくれれば」と話している。(堀晋也)

(2013年9月12日朝刊掲載)

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