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広島市立大生 患者癒やす日本画 原爆病院が購入 創作も応援

 広島赤十字・原爆病院(広島市中区)は12日、広島市立大大学院博士課程1年の菅原有加さん(27)=中区=の日本画1点を購入した。院内に飾って患者に楽しんでもらうと同時に、市立大生の創作を後押しする試み。応募7点から選んだ。

 作品「阿芽(あめ)」は縦116センチ、横91センチ。雨の中、涙をこぼすクジャクを淡い色彩で描いた。菅原さんは「悲しみを胸に閉じ込めないでほしい、との思いを込めた」と解説する。

 院内で表彰式があり、石田照佳院長や青木信之学長が出席。石田院長は「患者さんが喜ぶ。目に触れやすい場所に飾る」と述べた。菅原さんは「創作を続ける励みになる」と感謝した。

 芸術を専攻する市立大生の作品を同病院が買い上げるのは昨年に続き2点目。今後も年1点、購入する予定でいる。(田中美千子)

(2013年9月13日朝刊掲載)

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