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　市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は１６日、岩国市の米軍岩国基地の港湾施設に米陸軍揚陸艇フォートマックヘンリーが寄港したことに対し、米軍や国に抗議するよう市に申し入れた。

　揚陸艇は８日、１～１３日の日程であった陸上自衛隊と米陸軍との共同演習の一環で岩国基地に入港。弾薬などの荷降ろしや荷積みのテストをしたとみられる。

　桑原清共同代表たち３人が市役所を訪れ、山中法光基地政策担当部長に要請文を手渡した。今回の寄港は米陸軍が有事の際、米海兵隊と米海軍の拠点である岩国基地を使用することを示すものだと指摘し「市民の不安を増大させるものであり、容認できない」と訴えている。

　山中部長は「今回の入港は一時的なものと考えている。米軍艦の母港や定期的な寄港地にならないように求めていく」と述べた。

（２０２１年１２月１７日朝刊掲載）