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核廃絶 力合わせ発信する 広島 高校生平和大使が結団式

 核兵器廃絶を訴える本年度の「高校生平和大使」の結団式と研修が18日、広島市東区のホテルであった。新型コロナウイルス禍の影響で、例年より半年遅い開催。19都道府県の大使35人のうち32人が参加し、平和の発信に向けて結束を強めた。

 参加者は原爆資料館(中区)元館長の原田浩さん(82)=安佐南区=から証言を聞いた。6歳の時に広島駅で被爆した原田さんは「悲惨な被爆体験が継承の原点。それを多くの人に伝える皆さんの役割に大いに期待している」と語り掛けた。

 その後、それぞれの地域で取り組んだ署名活動などを報告し合った。福島県から参加した福島高1年橋本花帆さん(15)は「同じ志を持つ仲間と出会え、心強い。交流を深めたい」。地元の国泰寺高3年佐々木梨央さん(18)=東区=は「若い世代が後世に被爆体験を語り継いでいきたい」と決意を新たにしていた。

 19日は中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花。広島のメンバーたちの案内で公園内の碑を巡る。(石井雄一)

(2021年12月19日朝刊掲載)

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