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被爆証言継承へ活用を コープやまぐち、ゆだ苑に寄付

 コープやまぐち(山口市小郡上郷)は18日、県原爆被爆者支援センターゆだ苑(元町)の活動を支援しようと、組合員たちから募った20万円を寄付した。組合員17人がゆだ苑を訪れ、被爆体験も聞き、平和の大切さをあらためて感じた。

 中部地域組合員リーダーの日下倫子さん(54)が、坂本由香里事務局長(54)に目録を手渡した。寄付金は山口市や周南市の6店舗にある「虹の募金箱」などで集めた一部。被爆者や2世の支援、被爆体験を語り継ぐゆだ苑の活動に充てられる方針で、日下さんは「記憶と反戦への思いをつないでいく取り組みに役立ててほしい」と、話していた。

 広島の原爆投下の当日に入市被爆した県被団協の林三代子会長(81)から当時の体験も聞いた。「一人一人が平和を守る気持ちを持って毎日を過ごさないといけない」などとの訴えに、組合員は一生懸命メモを取っていた。(柳本真宏)

(2021年12月19日朝刊掲載)

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