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飛来機「抑止力に必要」 岸防衛相 米軍岩国基地訓練で見解

 岸信夫防衛相(山口2区)は19日、米軍岩国基地(岩国市)への相次ぐ大型艦船の寄港や軍種を超えた飛来機の展開について「安全保障環境が厳しさを増す中、抑止力を維持するために必要なもの」との認識を示した。この日、防衛相再任の祝賀会で岩国市内を訪れ、報道陣に答えた。

 岩国基地には、12月3日から約2週間、米アラスカ州の空軍基地から飛来していたステルス戦闘機F35Aが訓練を繰り返し、周辺の騒音は大幅に増えた。岸氏は「米軍の運用に対しては安全面に最大限の配慮がなされるのは当然。騒音面は地元の影響が最小限にとどまるよう求めていきたい」と述べた。

 2021年度で切れる基地周辺市町への再編交付金については「来年度からの再編交付金の後継制度を、年末の予算編成で整備しないといけない」と強調した。規模や期間は「米軍の施設、防衛施設の運用は地元の理解が不可欠。地元の声を聞いてしっかりやっていかねばならない」と話した。(有岡英俊)

(2021年12月20日朝刊掲載)

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