×

ニュース

平和大橋欄干 落書きを除去 広島市

 世界的彫刻家の故イサム・ノグチ氏が設計した、広島市中区の平和大橋の欄干に落書きが見つかった事件で、広島市は15日、落書きを除去する作業をした。

 北側の欄干で見つかった落書きは縦約50センチ、横約80センチで、黒い塗料で書かれていた。この日、市の委託業者が粘着テープで塗料を剝がし、残りを溶剤で拭き取った。もともと透明の塗料でコーティングしてあったため、コンクリートへの浸透はなかったという。

 市は3月、同橋の北側に歩道橋を開通。これに合わせ、欄干を67年前の建設当時に近いコンクリート打ち放しの質感に復元したばかりだった。中区維持管理課の速水正司課長は「市民に親しまれている欄干で、今後このようなことがないようにお願いしたい」と話している。(明知隼二)

(2019年5月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ