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戦争の惨禍伝えるカレンダー 広島平和教育研が作製

 広島県内の教職員たちでつくる広島平和教育研究所(広島市東区)は、2022年度版のヒロシマ平和カレンダーを作った。

 テーマは「伝言」。被爆後に救護所となった袋町小校舎(現同小平和資料館、中区)の壁に被災者が書き残した伝言の写真を掲載。戦時中、軍隊をたたえるのぼりを持った運動会での行進や学童疎開先での苦労など、戦争が子どもたちを巻き込み、つらい生活を強いたことも写真や絵で紹介している。

 研究所は1982年度からカレンダーを作っている。阿部直文事務局長(58)は「家族と離れ、食事も十分でなかった当時の子どもの目線で原爆や戦争を捉え直すと胸が詰まる。平和について考えるきっかけにしてほしい」と話している。

 B4判で2200部を印刷。研究所会員の教職員に配り、希望者には1部千円(送料別)で販売する。県教育用品☎082(264)1750。(余村泰樹)

(2021年12月22日朝刊掲載)

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