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連載・特集

広島世界平和ミッション 英国編 市民の力 <6> 戦争被害者

 平和ミッション第三陣メンバーは、ナチス・ドイツ軍によるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)から逃れ、生き残ったアレック・ハーシュさん(76)とリーズ市内で会い、体験を聞いた。欧州の多くの人たちがなお原爆被害の実態を知らないように、私たちもホロコーストの体験をじかに聞いたことはなかった。ハーシュさんは、アウシュビッツ収容所で、腕に入れ墨された認識番号「B7608」を示し、名前も人格も失ったすさまじい戦争体験と断ち切れない憎しみの思いを語った。

(2004年10月8日朝刊掲載)

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