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　広島県の湯崎英彦知事は１７日の記者会見で、２０２０年に開催される東京五輪に向けて被爆地の発信力強化に取り組み、日本を訪れる外国人観光客に広島訪問を呼び掛ける考えを表明した。広島市と連携して取り組む。五輪参加国の事前キャンプの誘致にも意欲を示した。

　五輪期間中に、広島と長崎は被爆７５年の「原爆の日」を迎える。湯崎知事は「世界が日本に注目する。その機会を活用し、広島市としっかり連携して取り組みたい」と説明。核兵器廃絶を願う被爆地のメッセージを各国に発信していく考えを強調した。具体的な内容は今後、検討するとした。

　東京五輪で来日する外国人観光客に広島訪問を促すほか、参加国の事前キャンプ誘致にも言及。「東京五輪を機に、広島に来てもらうように進めたい」と述べた。五輪を目指す地元選手の育成に取り組む考えも強調した。（荒木紀貴）

（２０１３年９月１８日朝刊掲載）