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連載・特集

広島世界平和ミッション スペイン編 熱い息吹 <2> イラク派兵 

 「スペイン人はテロに屈した」―。今年四月、治安部隊要員としてイラクに駐留していた約千三百人のスペイン兵の撤退が始まると米英両政府や欧米の一部メディアは、厳しくこう批判した。

 「スペインの市民は本当はどう考えているのか?」。日本ではよく分からなかった実情を知りたいと、平和ミッション第三陣メンバーはバルセロナを拠点に活動する市民平和団体を訪ねた。見えてきたのはテロへの屈服ではなく、長年のテロを教訓に得た「暴力否定」の精神だった。

(2004年10月18日朝刊掲載)

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