×

ニュース

在韓被爆者 支援強化を 渡日治療広島委が総会

■記者 山本洋子

 韓国在住の被爆者を招いて治療などを支援している在韓被爆者渡日治療広島委員会(河村譲会長)の総会が30日、広島市中区の広島YWCAであった。約30人が出席し、高齢化のため来日が困難な被爆者が増えているため、支援強化などを申し合わせた。

 金信煥(キムシンファン)常任幹事(77)が、2008年度の来日治療は1984年に活動を始めて最も少ない5人だったと報告。1カ月間の入院で多くの治療や検査を受けるのは高齢者には負担が大きいため、本年度から入院を1カ月半に延ばす方針を示した。

 金常任幹事は支援者側の高齢化にも触れ、「若い後継者たちが必要だ」と述べた。

 広島市南区の伊藤園実さん(47)が韓国の被爆者の証言を集めて自主制作した映像記録「狂夏の烙印(らくいん)」の上映もあった。

(2009年5月31日朝刊掲載)

関連記事
原爆症認定を代理申請 在韓被爆者支援 広島の市民団体 (09年5月25日)
在韓被爆者の証言を映像で記録 伊藤園美さん自主制作 (09年2月 5日)
被爆者健康手帳 訪韓審査に同行 交付へなおハードル (09年2月 5日)

年別アーカイブ