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連載・特集

広島世界平和ミッション スペイン編 熱い息吹 <3> 自国のテロ

 スペイン北部バスクの州都ビルバオの街に、バスク旗がはためく。この地方は固有の文化や言語を持つバスク民族が多く暮らし、十九世紀以降、独立国家を目指す民族運動が盛んだった。しかしフランコ独裁政権下の一九五九年、武力弾圧に抵抗するため、一部の民族主義者たちが非合法組織「バスク祖国と自由」(ETA)を結成。六〇年代から政治家や軍警察らを狙って爆弾テロや暗殺を続ける。平和ミッション第三陣メンバーは首都マドリードで、ETAによるテロ被害者と遺族に会った。

(2004年10月19日朝刊掲載)

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