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高校生平和大使 伝承誓う 新旧2人 福山市長に抱負

 新旧の高校生平和大使の市立福山高3年の梶原百恵さん(18)と近畿大付属広島高福山校2年の大内由紀子さん(17)が28日、福山市役所を訪れ、核兵器廃絶を目指す活動の報告や今後の抱負を枝広直幹市長たちに語った。

 今夏まで大使を務めた梶原さんは、広島市中区の平和記念公園で毎月取り組んだ署名活動を振り返った。新型コロナウイルス禍でスイス・ジュネーブの国連欧州本部への署名の持参を断念した一方で、活動内容を会員制交流サイト(SNS)などで発信したことにも触れた。「大学生になっても平和を伝え続ける」と意気込んだ。

 現大使の大内さんは、福山市内での署名活動に意欲を示し「被爆者の体験が直接聞ける最後の世代として、伝承していきたい」と誓いを新たにした。

 大使は広島、長崎両市の市民団体が毎年全国から募り、県内では3人が選ばれている。枝広市長は「大人の気持ちを動かす行動は尊い。敬意を表したい」と応えた。(村上和生)

(2021年12月29日朝刊掲載)

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