×

ニュース

島根原発稼働の是非 知事「審査後に判断」

 島根県の溝口善兵衛知事は20日、中国電力による島根原子力発電所(松江市鹿島町)の再稼働・稼働に向けた安全審査の申請について「初めは申請することのみ了解し、原子力規制委員会の審査後に了解するかどうかを判断する」との考えを示した。

 溝口知事は「原発の技術的な評価は専門的な分野」との見解を再三示している。再稼働・稼働をめぐる重要な判断は、規制委の専門的なチェックとそれに関する説明の後に下すのが妥当、との姿勢を示した形だ。

 この日の県議会本会議の代表質問で答弁した。審査終了後の判断の前には、県議会に加え、県民でつくる県原子力発電所周辺環境安全対策協議会、県内の原発30キロ圏3市(出雲、雲南、安来市)の意見も「よく聞く」とした。

 中電は定期検査で停止中の2号機と建設中の3号機について、年度内にも安全審査を規制委に申請する。来年3月に運転開始40年を迎える1号機は「40年を超える運転に必要な安全対策を検討中」とし、審査に必要な安全工事への着手を見送っている。(樋口浩二)

(2013年9月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ