×

ニュース

広島世界平和ミッション スペイン編―フォーラム・バルセロナ2004

被爆の証言 熱い視線

 七月下旬の日曜の午後、広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第三陣メンバーが、ステージから「ヒロシマの願い」を発信した「フォーラム・バルセロナ2004」。

 被爆者の細川浩史さん(76)と胎内被爆者の石原智子さん(58)は、原爆被害の写真パネルを示しながらあの日、広島で何が起こったかを語った。英国ブラッドフォード大大学院生の野上由美子さん(31)と筑波大一年の花房加奈さん(19)は、ステージから客席に下り、聴衆に平和のシンボルである折り鶴の意味を説明しながら一緒に折った。

 核戦争がもたらす未曽有の破壊と惨禍を直接体験した者として、被爆地に生まれた若者として、核兵器廃絶と世界平和を求める気持ちを強くアピールした四人はこの日、集まった約三百五十人の熱い支持を得た。(文・森田裕美 写真・田中慎二)

(2004年10月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ